メイドさんも人間です

勘違いや偏見もある

メイドカフェというものが流行っている、その認識については老若男女で理解はされているでしょう。オタクなのかどうとか関係なく、外国人からも観光目当てで来ているくらいなので新聞やニュースなどでも報道されているくらいなので、名前くらいは聞いたことはあるという高齢者の方もいる。ただそれはメイドカフェという名前だけが広がっているだけで、『メイドカフェがどういうものなのかという本質的な部分』についての認知は極めて低くなります。

ここにある原因はガールズバーなどの違法店舗の影響もありますが、『女の子が接待するお店』という印象が強く出てしまっている。そうなるとキャバクラなどを想像する人も多いが、種類がまるで違います。風俗業ではなく、メイドカフェはあくまで『接客をメインにした飲食業』という括りが正しい見方だ。しかし体制がしっかりしていない、メイドカフェという体裁だけを利用している危ないお店もあるので、それも偏見を生みだしている原因かもしれません。

そのためか、メイドカフェで働きたいと告げても家族が断固として反対したり、恋人がいる人もキモオタに関わるなんて許さないといった人もいるという。分からなくもないが、そういう不健全なお店ではないので認識は改めて貰いたい。ですがそういった勘違いや誤解、偏見などは訪れるお客さんにもあるという。

健全なお店として

飲食店としての色合いを濃く出したい、そういうメイドカフェもあるのかもしれません。特に普通の喫茶店として店員さんがメイド服を着ているだけのお店ともなると、こうした勘違いが広がると経営にも差し障ります。そんなことはないとアピールしていけば、誤解は解けるもの。こういう普通な感じのメイドカフェがコンセプトならそこまで苦労はしなさそうだ。

問題は正統派のメイドカフェ、また特殊コンセプトのメイドカフェなどが問題の渦中の只中にある。中でも特にこれだけは勘違いしてほしくないという件があり、それが『特定の店員を指名してサービスしてもらう』といったものだ。美容院などでもそういうサービスはありますが、メイドカフェになると毛色が違ってきます。もしそうしたサービスを導入しようものなら、一気に水商売感が出てしまって通報されようものなら、一発で行政処分されかねません。

元々そういうご奉仕をするという概念もかつての時代にあったかもしれないが、現代ではそうした行為は『売春行為』とみなされてしまう。違法行為となっているので、もし営利関係でしていると知れればきちんと届け出がされていないと、逮捕案件にまで繋がってしまう。ところが残念なお客さんの中には、メイドカフェでお金を払っているから自分がそういうサービスを受けるのは当然の権利だ、なんて呆れた主張をしてくる人もいる。

こういう人は残念なことに少ないながらも存在している、お金を払っているんだからと権利を振り回しているのだが、それで通じるのなら世の中難しくならないでしょう。お気に入りの子がいるのにかまってもらえなかったと嘆くというが、いい大人が子供みたいな駄々をこねているにしか見えないので見ていて悲しくなってしまいます。

演出でしかない

接客してもらえないのにどうしてメイドの格好なんかするのかというと、その理由は『メイドを取り入れた非日常的な飲食店をプロデュースする』というのが、飲食店側の理由だ。そう、女性店員がメイドの格好をしているのは、あくまで演出でしかない。それはどの飲食店でもそうだが、制服を着ていることでその店の店員であることをアピールしているだけに過ぎず、それ以上でもそれ以下でもない。自分たちが働くためにはこの制服を着ないと就業できないという前提があるだけで、メイドの格好もそれにすぎないからだ。

そういったサービスを求めているのなら、秋葉原にも恐らくあるだろう水商売のメイド接待を売りにしているキャバクラに足を運ぶしかない。喫茶店はあくまでお茶と食事を堪能する場所、その点を念頭に入れておこう。

実は海外では

こんな話を聞いたことがあるだろうか。メイドカフェは確かに日本で人気ですが、それを海外に持ち込めば人気を博すと思っている人もいるでしょうが、国によって違います。それこそ女性にそのような格好をさせている点を『女性蔑視』としか見えないとして糾弾してくるケースもある。

メイドという概念については、日本と海外では大きく異なる。国内でも元は『家政婦』といった面がありましたが、それがいつしかサブカルの中で変質してしまい、今にはびこるメイドという固定観念へと変化・容認されてしまった。また海外ではメイドとはそうした家事などを仕事とするハウスキーパーとして見ているため、メイドカフェの存在が受け入れられない人はかなり多い。日本におけるメイドと海外におけるメイド、その意味合いは全く異なることも理解していない人は実際多いと言われている。

メイドだから何をしても良いわけではない

店員として働いていると、たまにお客さんから神様的な扱いを知ろといった見下しを受けることがあります。メイドカフェでもそうした態度は見られるという、こちらでいうところのご主人様といったところか。あくまで店の就業規則に基づいて仕事をしているだけで、従業員と客という関係性は揺るがないがそれ以上の何かをこちらがお客さんにしなければならないといった決まりは何処にもない。そういう就労を求める店舗であれば、今後の進退も含めて考える必要はある。

勘違いや偏見はよくあるでしょうが、メイドカフェを取り巻く環境はそういう意味では気苦労が絶えなさそうだ。

メイドカフェから見る、日本の歪曲されたメイド像